初音ミクとプログレ
最初に
昨日投稿した記事が何故か大勢の方々にブックマークして頂きまして、今朝起きてびっくり。普段100PVくらいのアクセス数がとんでもないことに!
本当にありがたいことですが、何かマズイことでも書いて炎上したのかと思いました。上西小百合の気持ちがちょっとわかりました。
そもそもニッチな題材しか扱っていないので、PV数が多くなるのが異常事態。特に目立とうと思って書いたものでもなく、どっちかというとPV数狙っていたのはこの記事。
テレビ体操のお姉さんより、ジェントル・ジャイアントの記事の方がPV数が多いというのは、日本はまだまだ健全なのかと。
もしくは安易に「パフューム」なんて単語を使ってしまったからのか? ネットというのは恐ろしいものです。ちなみにパフュームではのっち派。
そういえば、同じ小節内で奇数連譜が同時進行している状態は、ポリリズムではなく、クロスリズム!というご指摘をブックマークしていただいた方々に頂きました。なるほど、勉強になりました! 今までクロスとポリって同義語だと思ってました。ご指摘感謝いたします。
こんな記事でも、きっかになってジェントル・ジャイアントの売上が伸びて、彼らの老後の生活に寄与できれば良いなと思います。売れるわけないか。
ちなみにオススメはこの2枚。
というわけで、本当は「衆議院議員の美人ランキング」とか「小沢ガールズの現在」とかいうお題で書こうと思っていたのですが、再び音楽の話題を。
初音ミク
私のパソコンにも「Garage Band」というDAWソフトが入っておりまして、楽器の弾けない人にもパソコン上で音楽を創れる時代になりました。私もYMO世代なので、こんなにシーケンサーが安価に普及するとは思いもよらなかったです。Roland MC8が120万円という時代知ってますからね。
上が私のGarage Bandの作業の様子。会社のPR動画とかのBGM作りで使用してます。ドラマーは常にローガンという、もろボンゾの音色を使用。
で、簡単なものだと私でも作ることができるのですが、Garage Bandの最大の欠点は変拍子対応ができないこと。というか、曲中での拍子変更ができないのです。
以前ジェネシスの「Firth of Fifth」を4拍子解釈で打ち込もうとトライしましたが、途中で断念したまま放置しました。私には無理! ただしアップルの上級機種、ロジックプロにすると変拍子対応もできるそうですが...
という話はさておき、楽器の音源だけではなく、音声合成システムに実際に歌詞を歌わせる機能をもたせたのが「VOCALOID」。そのシステムの音源として発表されたのが「初音ミク」。
開発したクリプトンという会社は札幌にございまして、街中にも初音ミクをペイントした電車なんぞが走っております。実際に聴いたことのない市民もキャラクターだけはお馴染みな存在。
もう発売から10年近く経っていますが、なかなか消せない人工感と萌えの要素もあり、未だに人気商品。
プロの世界でも飛び道具的に使用されてますが、菊地成孔率いるDCPRGは初音ミクにラップを歌わせるという試みを行っています。
ちなみに生の演奏より、打ち込みの方に膨大な時間がかかったそうです。
プログレ関連のボカロ曲
色々なクリエイターが動画サイトなどにオリジナル曲を発表していますが、中には既存曲を限界までシュミレートした、鬼のようなカバー曲も多数発表されています。
というわけで、プログレ関連に絞って紹介していきます。
クラフトワーク
音数的にもDTMに向いている素材で、元のヴォーカルもドイツ訛りなので、マッチングもOK! 本家よりもこっちの方が良いかも。
ケイト・ブッシュ
素材的にも初音ミクにピッタリですが、なかなかの再現具合です。
残念なのはラストのギター・ソロのパート。かなりのシュミレート具合ですが、さすがに本家はデイヴ・ギルモアなのでこれは無理か?
ジェネシス
もともとテクノ感覚あふれる曲なので、良い感じ。フィル・コリンズのコブシを回した熱唱の代わりに初音ミクが入ると脱力具合がハンパないです。
元のデモテープってこんな感じだったのかも。
カンサス
超有名曲ですが、3フィンガーのアコギは打ち込みに置き換わると、スクエア過ぎるかも。
マグマ
まさかのカヴァー! ただ脱力も極まったり。歌詞は架空の言語、コバイア語ですが、どうやって入力したんでしょう。
これだけは元曲も入れておきます。
UK
意外とブラッフォードのドラムは打ち込み向きかも?
オケはかなりいい線いってます。初音ミクのヴォーカルが入ることによって、ジョン・ウェットンの偉大さを再認識しました。ちょっとフラット気味に歌ってくれないと感じでないですね。
アラン・ホールズワースのギター・ソロをどう処理するのか期待しましたが、なんと初音ミクのヴォーカルに置き換える反則技!
フォーカス
こんなのもありました。世紀の怪曲ですが、アイデア賞もんです。
ヴォーカル以上に、ドラムの打ち込みが完璧!
ELP
このアレンジはなかなかのもの。
ハンドクラップなどの余計な音も結構入ってますが、勢いのあるいい出来です。ムーグとオルガンの音は完璧!
これは音数は少ないですけど、打ち込み難しかったんじゃないですかね。ドラムはニック・メイスンに聞こえます。かなりスネアの位置なんか小節ごとにいじったんじゃないでしょうか?
初音ミクは熱唱!
イエス
シベリアン・カートゥルはギターとベースを生音源使っているテイクもあったのですが、全てデータでやってるこのテイクをチョイス。ほぼ完璧です。
最後のギターソロが無いのが残念。あとイエスのコーラスを入れる場合は、一人音痴を入れておかないと雰囲気でないですね。スティーヴ・ハウの役で。
今回チョイスした作品の中で、一番の力作はこれ! 再現度ハンパないです。
特にキーボードはパトリック・モラーツ本人と言われても分からない出来。
完成まで一体どのくらいかかったのやら...
さすがにリズム隊は本家の迫力は出せないみたいですね。
キング・クリムゾン
最後はクリムゾン。
このディシプリンはアイデア賞もの。ギターの代わりにデュエットしてます。
アニメもかわゆす。
いい出来なんですけど、メロトロンのサンプリング音源使って欲しかったですね。
最後は21バカ!
もの凄いテイクです。これ作った人はきっとドラマー! 完璧にマイケル・ジャイルズの譜割りですもの。ギターソロも本物かと思いきや、よく聞けばシンセの音。
問題のユニゾンパートもきっちり合わせてこないところが流石。わかっていらっしゃいます、このクリエイターさん。
一番凄いのが、エンディングのリズムが崩れた部分で、完コピ!
どうかしてるぜ!!
最後に
しかし、どのクリエイターさんももの凄いといいますか、とても自分にはやる気になりませんが、一体、誰に向けて作ってるんでしょう? 俺か。
探した限りにはボカロでフランク・ザッパとかないようなので誰か作ってくれないでしょうか。ビョークなんていうのもなかったですね。
というわけで、読んで頂きありがとうございました。次回は「小沢ガールズ」をテーマに書きたいと思います。