老人とプログレ

介護施設での現場のお話。プログレ、ハードロック等の音楽話。・・その他、日々の雑記、ファイターズの話題等・・

初老の介護施設管理者。経過観察&ぼやき To be a ROCK! Not to ROLL!

男! コージー・パウエル

ワープロ」と言えば、普通に考えると「ワード・プロセッサー」の略ですが、一部の人たちの間では「ワールドプロスリング」のこと。

 

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90年代に入ってからはELPの「Score」が使用されているのですが、プロレス・ファンの人たちはこの曲をフルで聴くと、ヴォーカルが入ってることにびっくりしたりします。

それほど、プロレスの曲としての認知度が高いのですが、記事を上げるにあたって動画を探していると、「Score」のオーディエンス・ショットを発見。

 

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本当は、キース・エマーソンとスポーツ・テーマとか使用機材について投稿しようと思ったのですが、この動画で何が格好いいっていうと、コージー・パウエルドラムの叩き方!!

レインボー時代よりも、ノリに乗って叩いてます。

クラッシュ・シンバル叩かせたら、コージーが世界一!

 

EL&Powellのデビューは1986年。カール・パーマーが参加せずに、コージーが加入という情報を聞いた段階で、ある程度出音も見えていて、リアル・タイムでの評価もイマイチだった記憶があるのですが...何せ、終焉間近といえ、80'sポップ全盛の時代です。

当時としては大げさ過ぎ。しかも半端に当時の流行とは言えリバーヴ処理がきつく、聴くのが辛かったです。当時は...

 

スタジオ盤でのコージーのプレイも予測の範囲を超えるものではなく、人選ミスというか、同じ"P"なら、サイモン・フィリップスにしてくれないかと思っていたものです。

 

しかし、いざライヴの映像見ると、一番目立ってるのがコージー!

生で見た人は体温上がったことでしょう。

 

懸念されていた変拍子も力技で処理。タルカスもやってます。

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さて私がコージーの存在を知ったのは、レインボーの2ndアルバム。

特に名演と呼び声が高いのは「Stargazer

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明らかにミックスの段階でドラムの音量がでかいのもありますが、どんなフレーズを叩きだすのか緊張感に満ちています。まぁ、これ以降ワンパターンとも言われてますが...

この時期のレインボーはコージー無しでは成立しない程の存在感です。

 

これをきっかけに、スーパードラマー扱いに。

日本でも大人気! 

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トレード・マークであった鋲付きのリスト・バンドも普通に楽器屋で売ってました。

当時はスティーヴ・ガッドとか流行っていた時期ですが、中坊は断然コージー派。わかりやすく派手なツー・バスのプレイは一斉を風靡しました。男らしいルックスも人気のあった要因。当時太ってしまったボンゾよりも断然人気。

 

コージーのディスコグラフィーを追っていくと、ジェフ・ベック・グループに在籍していたことがわかり、早速購入。

 

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コージー在籍時の2枚のアルバムはベックの歴史の中でも傑作と呼ばれていますが、コージー側の視点から見ると、ドラムの音量がオフ気味で不満。当時、中学生だった私には大人すぎる出来というのも不満に思う理由でした。お恥ずかしい。

今となっては大好きですが。

 

 

 

レインボーの人気も絶頂の時期に、日本からの企画でコージーのソロアルバムが発表されます。

Over the Top by Cozy Powell

Over the Top by Cozy Powell

 

 名作です。ジェフ・ベックのインスト路線を更にロック色を強くした感じで、参加メンバーもマックス・ミドルトン、ジャック・ブルース、ドン・エイリー、ゲイリー・ムーア! しかし一番目立ってるのは、やはりコージーで、ドラマーが主役のアルバムでは一番の成功例ではないでしょうか。

 

当時のライヴが残っています。

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燃えます! 

 

このあと、色々なバンドを渡り歩きますが、人柄がよほど良いのか、コージーの悪口を言うミュージシャンは皆無。正に男の中の男!

 

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惜しくもバイク事故で故人となってしまいましたが、改めて凄いと思い直しました。つうか、格好イイ!

Emerson Lake & Powell

Emerson Lake & Powell

 

当時ダメと思っていた唯一のアルバムも、結構素材としてはイイ曲もあって、聞き直して見ると結構面白かったりします。グレッグ・レイクがやる気出した最後のアルバムかも? 残念なのは音響処理と、ハモンドムーグが入っていないこと。

 

 

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