徘徊
アルツハイマーのメカニズム
ちょっと前になりますが、gadgetさんの記事を引用させて頂きます。
タイトルが衝撃的なので拒否反応を示す人も多いかも知れませんが、アルツハイマー型認知症に関しては器物的な脳の損傷なので、現状では治癒するのは難しいもの。
認知症による周辺症状に伴って予測される反社会的行動や、引き起こされるであろう事象に関しては、周りの人が正しく理解して対処していく体制づくりや、基調となる認識が必要になってくるでしょう。
上記の図のような症状はアルツハイマーの診断が出ていて、介護度3以上の人は大体見られる症状ですが、この辺まで来ると在宅での生活はほとんど無理。介護離職なんてのもありますが、こうなるとプロに任せましょう。親族が施設入所なんて...という考え方もまだあると思いますが、施設入所に関しては前向きに捉えて検討していきましょう。夜間の徘徊で周りに迷惑をかけてしまってからでは遅きに失するもの。
徘徊の危険性
特に夜間の徘徊は困りもので、体力がないはずなのに移動距離は相当なもの。私の知っている事例でも薄着でお金も持っていないのに30キロぐらい徒歩で移動した人がおります。大体は警察に保護されてますが、行方不明になる人も多数。
こうならないよう対処していきましょう。
服薬での対処
アルツハイマーに対応している薬で一般的なのはアリセプトという薬。
バイアグラでお馴染みのファイザー製薬ですが、初期段階でのアルツハイマーに関しては症状の進行を止める働きがあります。が、症状の重い方には興奮作用を伴い、逆に暴力衝動を増進する作用もあるので、処方に関してはドクターとの相談が必要。
徘徊などの症状が出ている場合には、とりあえずダウナー系の安定剤や、夜間に関しては睡眠導入剤の検討が必要と思われます。ただ当然副作用もあるので、慎重に。
徘徊が引き起こす危険性
徘徊に伴う事故で有名なのは、この事件。
実際に電車を巻き込む事故が起きた場合の判例で、結局は訴えは棄却されたようですが、あくまでも判例なので、規模によっては介護者の責任は免れないものになるでしょう。
自治体によっては公費でカバーしようという動きもありますが、その前に徘徊を防ぐ方策が先決でしょう。
「施錠・監禁でいいのか」という意見もあるでしょうが、これはリスクを回避するには必要。私も介護業界にいる人間ですが、アルツハイマーで離設リスクがいる場合には前向きに検討した方が良いと思います。
現状ではケアマネージャーの了解を得て施錠という方策もありますが、もう少し柔軟に考えて制度化していく必要があるでしょう。これは自宅に限らず、入所施設やデイサービスなどでも同じ。
現状では自宅で外部施錠する場合に関しては、ケアマネージャーに相談して手続きを取ってもらいましょう。介護施設に関しては行政に相談。
徘徊は国家的な問題
半径数キロの徘徊でも大事件ですが、国際レベルで徘徊している者もいます。
もし見かけたら警察に通報しましょう。
Yahoo知恵袋でも同じ答えでした。