ラミレス監督とチャーリー・ミンガス
今日のクライマックス・シリーズの事を書こうと思ったのですが、やはり自分の興味のないチームの試合は緊張感を持って観戦できず、9回裏の途中で寝てしまいました。
結果はDeNAの勝利ですが、あまり見所もないまま過ぎてしまったと言いますか、ウィーランドから点を獲れなかった阪神打線は不甲斐なく見えました。筒香が活躍していれば野球に関して書きたい事もあったのですが、次の機会に。あと藤浪が観れて良かったです。
一番気になったのはラミレス監督の試合中の鋭い眼光。現役時代はただの陽気な奴だと思っていたのですが、まさか監督の才能があるとは思っていませんでした。結構学究肌みたいですね。
それで、その機嫌の悪そうな顔つきを見て思い出したのがチャールズ・ミンガス。
似てませんかね? 放つオーラが同様な感じがするのですが。
で、チャールズ・ミンガスという人は何者かと言いますと。
チャールズ・ミンガス(Charles Mingus、1922年4月22日 - 1979年1月5日)は、アメリカ合衆国のジャズ演奏家(ベーシスト・コンポーザー・バンドリーダー・時にピアニスト)。人種隔離反対運動でも有名。
引用:ウィキペディアより
チャーリー・パーカーやバド・パウエルと同時期にビー・パップの時代真っ最中に活動。太くワイルドな音色が特徴です。と言いますか、ウッドベースにも関わらず、想起させるのはジョン・ウェットン!ほとんどの人がミンガスの音色を聴いて「暴力的」と評します。実際に喧嘩も強かったらしいですが。
名を成したのは1950年代半ばの「直立猿人」や「道化師」などのリーダー作で、まだオーネット・コールマンのデビュー前にも関わらず既にフリージャズの要素が散見される、全くBGMには適さない問題作。個人的にもこの2枚は愛聴盤でして、ソフト・マシーンの3rdあたりと醸し出す雰囲気は近いので、ブリティッシュ・ジャズ・ロックのファンの方にもお勧めします。
個人的にも最初に買ったジャズのレコードはミンガスでして、自分が思い描いていたオシャレな音楽ではなくてビックリしましたが、買ったきっかけはジェフ・ベックの「ワイアード」でミンガスの曲をカヴァーしていたからでございました。
ミンガス・アー・アムと読みます。
「フォーバス知事の寓話」という人種差別をテーマにした有名曲や、イースト・オブ・エデンがカヴァーしている曲なども入っていますが、ベックがカヴァーしていたのは、「Goodbye Pork-Pie Hat」 同僚だったレスター・ヤングの追悼曲です。
これが、ミンガスのオリジナル・テイク。
対して、ジェフ・ベック
オリジナルも随分とエモーショナルな仕上がりですが、ベックはクールに決めています。ワイアードの中心メンバーであるヤン・ハマーやナーラダはこの曲では外れていてキーボードはマックス・ミドルトンとドラムはリチャード・ベイリーという「ブロウ・バイ・ブロウ」組。マックスのエレピも最高!名演です。
未だにライヴのセット・リストに入っているのでベックもお気に入りなのでしょう。
メロディアスな曲なのでヴォーカリーズ向きとも言えますが、果敢にのチャレンジしているのがジョニ・ミッチェル。この人はミンガスの最後の弟子。
ベースはジャコ・パストリアス、サックスはウェイン・ショーター、ピアノでハービー・ハンコック。悪い演奏なわけがありません。
ペンタングルもカヴァーしています。こちらは随分とブルージーな仕上がり。センス良いです。
マーカス・ミラーのヴァージョン。スタイリッシュな仕上がりです。
これでグラミー賞獲得。
次はジョン・マクラフリン。ジェフ・ベックはマクラフリン経由でこの曲を知った可能性あり。これも名演。
スタンリー・クラーク。レゲエ・アレンジにしてますが弾きすぎです。遠慮なし。
最後は近年のジェフ・ベックのライヴから。というかベースのタル・ウィッケンフィールドを観たくてつい入れてしまいました。ギザカワユス。
しかし全然ラミレスに関係なかったですね。タイトルに引っ張られて記事読んだ人、申し訳ありません。DeNA応援してますよ!!
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