老人とプログレ

介護施設での現場のお話。プログレ、ハードロック等の音楽話。・・その他、日々の雑記、ファイターズの話題等・・

初老の介護施設管理者。経過観察&ぼやき To be a ROCK! Not to ROLL!

国際福祉機器展

利用者さんの担当者会議の場や、ケアカフェなどの集まりの席で福祉用具関係の方とお話させて頂くことがままあるのですが、実際に介護に関わる人間とはまた違う視点での発言は大変勉強になります。

 

私が勤めている機能訓練特化のデイサービスでは、どうやって障害物に躓かないで歩いたり、掴むものなしでも楽に立ち上がる指導など、基本的に手すりはなく、生活空間の中には障害物はあるという前提で指導をしているのですが、福祉用具関係の方の提案は「ここに手すりがあることによって、更に活動範囲が拡がる」「極力段差を解消し安全に暮らしてもらう」という考え方。時に過保護すぎはしないかという提案もありますが、ここはお互い利用者さんのことを考えて前向きな議論をさせていただいています。

 

それで、私も福祉用具のカタログは時たま見たりするのですが、これが実際に使う利用者さんの方はもう夢中。ニッセンのカタログを見る感覚であれも欲しいこれも欲しいとなってしまい、しまいには部屋中手すりと突っ張りポールだらけの家というのも昔は結構見ました。最近は福祉用具の業者さんもケアマネさんも常識で判断して必要なものしか配置していませんが、カタログ見て欲しくなる気持ちは理解できます。実際「こんなものあったんだ!」という新鮮な発見があります。

例えばこれ。↓  砂利道も走れる電動車椅子

 

whill.jp

世界最小の自走式車椅子。これは介護施設でも使えそう。

www.swany.co.jp

桂由美デザインの折りたたみ杖

https://sinanostore.jp/products/detail.php?product_id=49

 

などなどですが、杖も福祉用具レンタルで介護保険の範疇で選べるので、皆さんあれこれ悩んで決めています。さすがに桂由美のは介護保険では借りれないみたいですけど。

 

そんなわけで、今年も福祉用具の見本市がありました。

www.hcr.or.jp

www.joint-kaigo.com

上のURLの写真にもありますが、結構画期的だと思うのはパナソニックの面手すり。収納もできて椅子にもなる手すり。玄関や土間での靴の脱ぎ履きが大変という方は結構多く、狭い玄関に椅子を持ってきて靴を履いたりしていたのですが、これ1台あるとかなり便利ですね。普段は除けておけるし、工事いらず。

news.panasonic.com

 

見本市の公式ホームページでは出展企業と商品がずらりと並んでいるので是非ともご覧いただければと思います。個人的に関心したのは車椅子に関しては軽量化が進んできて、形もコンパクトになってきていること。対して歩行器や押し車などは逆にファッショナブルなものが多くなってきていることでしょうか。車椅子とは違って機能美よりもデザイン重視ということでしょう。歩行器にラジオやバックモニター付けたら結構売れると思うんですが...介護保険は適応外でしょうけど。

 

 

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