田舎に帰ってきました

　私の田舎は、北海道「北見市」の端野町という地区。元々は独立した自治体たったのですが、「平成の大合併」でお隣の北見市に編入。私も町民から市民という立場に昇格したのでありました。（プロではありません）

　私が小学生の時には人口5000人。今も同じくらいの人口ですが、見事に町の中心部は空洞化。隣接している北見市内のベッドタウンとして、隣合った地区だけ人口が増えているのでしょう。産業は主に農業。というか「玉ねぎ」オンリー！　昔は、水田も結構あったのですが、見事に玉ねぎ畑に変身しておりました。

　北見市自体が、山間部に偶然平野があったために、人口だけいる（約１０万人）という場所でして、特に特色もないのですが、隣の端野地区は全く観光には無縁。一応スキー場とかあったりしますが、あまり聞かない名前ですね。

スキー / ノーザンアークリゾート（Northern Arc Resort）

【写真は朝靄のスキー場】

夏なんでスキー場としては機能していないようですが、温泉なんかがあるので、夏も営業しているようです。

　先ほど、町の中心部が空洞化しているという話に触れましたが、昔あった商店は無くなるか、コンビニに変身。家も建て替えが進んでいるのですが、まだ残っている物件もありまして、まずはJRの駅周辺にあった「福祉センター」という建物。多分、築60年くらい。まだ現役です。心霊スポットにしか見えませんが。

　当時は、町で唯一の水洗便所があったという、子供にとっては近未来の建物！中学生の時に、町の青年団主催で、何故かフィルムコンサートがありまして、さだまさしが組んでいた「グレープ」の解散コンサートと、デイープ・パープルの75年のライヴ！（トミー・ボーリン在籍時）という無茶な組み合わせ。　パープルの方は、とかく評判の悪い内容ですが、動くパープルに感動！特にイアン・ペイスの格好良さは格別で、ライブの出来はともかく、ペイスに関してはキャリアのピークの時期だったのでは？　グレープの時は寝てました。

　私の母校も廃校。解体費用がないんでしょうか？アスベストとか使用建材に問題があって、解体が難しいのかもしれません。落書きだったり、割れた窓がないのが不思議。町民の道徳は死んでいない。

町には管内随一の精神病院がありまして、その名も「端野病院」。端野町というと必ず「精神病院のある町な・・」と答えが帰ってきたような、有名病院でございまして、当時は鉄格子の向こうから叫び声が聞こえてくるような凄いところでしたが、まだご健在でした。

　高校までの通学途中にあった「ホテル　セブンセブン」物心ついた頃からあったので、躯体は多分築80年くらい。外装は変わったもののまだご健在。もう町の建築遺産にしても良いんじゃないかと。

　さすがに入ったことはありません。国道沿いにあるので、一定のニーズがあるのでしょう。

　他にも、超有名な心霊スポットとかあるのですが、お盆なので撮影は遠慮。

なんか廃墟巡りみたいな内容になってますが、私、廃墟マニアではありません。そういう町なんだからしょうがない。

　この期に、端野町の歴史とか調べようと思ったのですが、ネット上ではデータベース化しているような物はなく、郷土史家とかいる形跡がないみたいですね。地元で暇な肩がいらっしゃったら是非ともトライしてほしいものです。ただ、大きな災害もなく、有名人も排出していないので、あまりドラマティックにはならないと思いますが。

　最後に、実家のお隣の家が新築したのですが、元の家を玄関だけ残して犬小屋に改築しました。

　犬が住むには立派すぎるといいますか、一人暮らしなら老後に住んでみたいです。ツェッペリンⅣのジャケみたい。かわゆす。