少子高齢化と梶原一騎
昨日で習慣となっていた「巨人の星」の再放送鑑賞も終わり、正直ロスです。今日本シリーズ見てますが、未だに筒香とロペス以外のベイスターズの選手の顔が覚えられません。良い選手揃いなのに興味が持てないというのは恐ろしいものです。
さて、巨人の星の本放送は昭和43年〜46年。私がまだ幼稚園の頃で、思えばアポロ11号が月面着陸したり、ウッドストックがあったり、クリムソン・キングの宮殿があったりと激動の時代。と書いてますが、当然、記憶はありません。
しかし、巨人の星は繰り返し再放送され、特に北海道地区の夕方6時といえば、決まったように梶原一騎アニメの時間。これが昭和の間ずっと続きます。
梶原一騎
梶原 一騎(かじわら いっき、1936年9月4日 - 1987年1月21日)は、日本の漫画原作者、小説家、映画プロデューサー。本名は、高森 朝樹(たかもり あさき)。高森 朝雄(たかもり あさお)の筆名も使用した。格闘技やスポーツを題材に、男の闘う姿を豪快に、ときには繊細に描き出し、話題作を次々と生み出した。自身の型破りで豪快な生き方や数々のスキャンダルでも話題を呼んだ。
1966年から『週刊少年マガジン』に連載された漫画『巨人の星』の原作者として名声を上げ、以後『あしたのジョー』(高森朝雄名義)、『タイガーマスク』など、所謂「スポ根もの」分野を確立した功績をはじめ、多くの劇画・漫画作品の原作者として活躍した。
引用元:Wikipedia
ご本人は型破りな人生を送りましたが、星飛雄馬を筆頭として、原作漫画の主人公は皆ストイック。星飛雄馬がアニメの中で付き合ったと思しき女性は3人。
飛雄馬とこの3人の女性たちはデートをする描写をする場面はあっても、野球の邪魔になるからと自ら身を引いたりする奥ゆかしい女性たち。深い関係にはなりませんでした。多分、飛雄馬は童貞。
私も再放送を見ていて、女性にうつつを抜かす飛雄馬はかったるいと思っていましたが、成人になるまで、こんなアニメを繰り返し見ていたせいもあり、人格を形成する思春期をこじらせます。
「女にうつつを抜かしているような奴はダメだ!」と。
ちなみに梶原先生は昭和58年にアントニオ猪木事件監禁事件という、暴力団がらみの事件を起こし、昭和61年には亡くなってしまうのですが、逮捕されるまで漫画原作者としては第一線で活躍。
先に述べた、「巨人の星」「タイガーマスク」「あしたのジョー」の他に、
- 愛と誠
- 空手バカ一代
- 柔道一直線
- プロレススーパースター列伝
などですが、プロレス・スーパースター列伝のような実在の人物を脚色したようなものは除き、殆どの主人公は一様にストイック。「愛と誠」のような男女の恋愛ものでも、最終回でキスした瞬間に主人公が死んで終わりという徹底ぶり。
出生率の減少
上記のグラフは戦後の出生率を表したもの。
第2時大戦終戦後の第1次ベビーブームは別として、昭和46年の第2次ベビーブームをピークとして出生率が減少していきます。ついでにプログレも衰退。
当然オイルショックによる経済状況の変化や、フェニミズムの台頭という諸要因もありますが、「男の本懐は女性との交際ではない!」という梶原一騎先生の教えも要因としてあるのでは? というのが今回の論旨。まぁ、モテない男の言い訳という側面もありますが...
ちなみに婚姻数の推移も見て見ましょう。
どうですか! 梶原一騎先生のご逝去を境に、婚姻件数が回復してくるではないですか!
時代も80's POPとかのチャラい時代に突入し、明石家さんまを筆頭に、ナンパはカッコ悪いものではない!というのが白日に晒されたのも大きいでしょう。
高倉健
梶原一騎の主人公以外にも、硬派な男の見本となるのが、高倉健!
リアルタイムで劇場に足を運んでいた人はもちろんでしょうが、私の世代では「唐獅子牡丹」などの任侠映画が繰り返しテレビで再放送されており、当然影響を受ける羽目に。
最初に劇場で観たのは「野生の証明」 健気に薬師丸ひろ子を育てる、やもめの元自衛隊員という役でした。
それにしても薬師丸ひろ子の色の黒さにびっくりです。
渡哲也
昭和50年代の渡哲也は正しく男の見本。
バンドをやるようになって、髪を伸ばすようになってきた周りを尻目に、中学の同級生のS君は、いきなり角刈りに! 硬派を気取っても、角刈りにするのは勇気のいる時代でした。 ちなみにS君は高校に入ってからはパンチパーマに。
Let It Be
今となっては門外不出となっている、ビートルズの最後の映画。ポールが死ぬまでもはや陽の目を見ることはないと思いますが、昭和の当時はしょっちゅうテレビでやってました、
ずっとメンバーが喧嘩してるシーンが続き、げんなりする事間違いなしですが、なんせ邪魔なのがヨーコ・オノ。 この映画を観ると解散の原因やヨーコと言われてもしょうがないでしょう。 仲良し4人組の仲を引き裂く外野の女という役回り。
結婚してもこれじゃぁ〜 と、当時の私に思わせた映画でした。
今でも「もうちょっと美人な日本な女紹介できるぞ!」とジョン・レノンに言いたくなります。
北の国から 92’巣立ち
梶原一騎没後ですが、少子高齢化の一因となっているのでは?というのがこちら。
吉岡君が好きでもない、裕木奈江と付き合って間違って妊娠。ラストは謝罪に行った吉岡君と田中邦衛がよりによって裕木奈江の親代わりの菅原文太に殴られて終わり。怖ぇ〜。
菅原文太と田中邦衛は「仁義なき戦い」での因縁もあり、文太の側から見ると溜飲が下がるという側面もありますが、不用意な男女交際はいけない!と、ボンクラ男子の意識に刷り込まれた瞬間でありました。
ちなみに「誠意」という言葉をクレーマーが使うようになったのは、このドラマの影響かも?恐るべし、倉本聰!
まとめ
なんか、難癖のように文章書いてますが、そういう私もハイティーンになってくると、
普通に男女交際するようになっていくわけですが、まぁ、そりゃそうだ。そういうさかりですから。
気持ちはこうでした。↓
エアロスミスSweet emotionの邦題は「やりたい気持ち」
もしくはこれ↓
「草食系男子」なんていう言葉も一般的になりましたが、日本の婚姻数は若干回復の基調だそうです。
若い諸君!結婚はいいぞ、子供も! 多分。産めよ増やせよ!!