老人とプログレ

介護施設での現場のお話。プログレ、ハードロック等の音楽話。・・その他、日々の雑記、ファイターズの話題等・・

初老の介護施設管理者。経過観察&ぼやき To be a ROCK! Not to ROLL!

デイサービス減少

介護保険制度が始まってから、右肩上がりで事業所数が増えてきた「デイサービス」の数が、初の減少に転じました。

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 いよいよくるべき時が来たというのが、個人的な感想ですが、介護保険制度が始まった時点で、民間が参入しやすいことと、利用単価が高いこともあり、全国にデイサービスは爆発的に普及。しかしながら、介護予防給付が始まって以来、介護認定の厳格化や、単位数の減少が始まり、給付費抑制が本格化。制度改定の度にデイサービスの利用単位は1割減程度の削減が実施され、もはや、国としては、ここまでのデイサービスの数は必要ないと判断しているのでしょう。

 事業所側も宿泊機能を付けるとか、短時間利用などのオプションを付けて、利用者のニーズを汲み、差別化を図ることで延命をして来ましたが、前回の改定と総合事業の導入で、もはやビジネスとしては成り立たないレベルに・・・

 

 特に、今回減少しているのは18人以下が定員数の小規模「地域密着型通所介護」。少人数の利用者に対して、職員を厚く配置する代わりに、単価も通常よりは若干高く設定されていますが、如何せん定員があるということは、自ずとマックスの数値も決まってくるわけで、介護度高い人を優先的に利用させ、単価を上げるぐらいしか施策がない状態。もし利用者単価が上がっても、手がかかる人が増えるために職員の負担は増。負のスパイラルに入っていたわけです。

 

 多分、どこの小規模事業所も利益はカツカツ。まして売上高増も見込めないとなると、経営者判断で閉鎖か他施設への統合。または事業売却という決定は、数値で見てもやむを得ないことだと思います。

 

 ただ、デイサービスに関しては、もう根付いてしまったサービスで、必要とされているもの。ここまで来たら段階的な縮小ではなく、大ナタを振るった方が・・・

 民間の経営を禁止して、自治体で全部運営するとか・・で、職員は全員公務員。なんてのはどうでしょう?

 

 と書いてますが、自分もデイサービスで働いている立場。状況は深刻です。

もはや介護保険料を払っているにも関わらず、使うサービスは自分で選択できる自由は無い!という時代が来るかもしれません。

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