老人とプログレ

介護施設での現場のお話。プログレ、ハードロック等の音楽話。・・その他、日々の雑記、ファイターズの話題等・・

初老の介護施設管理者。経過観察&ぼやき To be a ROCK! Not to ROLL!

転倒予防

 

 歳を重ねるにつれ、足が思うように上がらなくてっくるわけでして、そういう私、50オーバーですが、たまに平地のちょっとした傾斜で躓きそうになったりしてます。自分が思うよりも足を上がる筋力は落ちているようです。足は重たい物なのですね。

www.joint-kaigo.com

 転倒から長期の入院につながる事例は結構多く、私が勤めているデイサービスでも2ヶ月に1件ほどは事例が発生。大体が屋外よりは自宅で転倒しているケースが多いようです。それも畳のへりや、電話線に足を取られたなど、ちょっとした段差が原因。

 屋外での転倒はマンションのエントランス(フロアカーペット)の傾斜で転んだケースと、何と地下鉄の階段から転落!という事故。どちらもデイサービスの利用時間外だったのですが、2例とも顔面を強打し内出血で顔が青く変色。がしかし、短期間で治癒しています。歳を取っても人間の治癒力というのは物凄いものだと..どちらも女性だったので、いち早く治したかったのでしょう。

 

 何故転倒が起きるのかというと、自身の体力の過信も大きいのですが、実は足元への不注意が原因も大きいと思われます。足元への注意喚起が習慣となっていれば防げていた事故も多く、転倒リスクに対する自覚が必要。

 

 転倒を繰り返す方への対処として、バリアフリーや手すりの設置などで対処するケースが多いのですが、逆に油断してまた転倒..という事例は結構多いので、やはりここは、足元に注意して移動するという自覚を持って頂かなければなりません。

 

 デイサービスを始め、自治体での介護予防教室などでも、転倒予防に関する運動メニューは各種用意していますが、かなり効果があると思われるのが”ふまねっと”というプログラム。

NPO法人地域健康づくり支援会ワンツースリー

 50センチ四方の升目を踏まずに歩くというものですが、ゲーム性もあり、既に自主的なサークルも誕生しているなど、北海道では結構な浸透具合。特に良いと思われる点はネットに適度な重さがあり、足を引っ掛けると躓きそうになる点。危ないと思われるかもしれませんが、実際に転びそうにならないと転倒リスクとして認識できないわけでして、必然的に足元を見る癖がつくのと、足を高く上げて移動する習慣ができます。当然デイサービスで行う場合はスタッフが付いて、万が一の転倒に備えています。

 動画で見るとこんな感じ。↓


ふまネット体験

 週1、2回のトレーニングで歩行状態まで劇的に改善するものではありませんが、転倒に対する注意する癖はつきますので、試してみてはいかかでしょうか?

 

 ちなみに、トレーナーの指示により、頭の体操としても活用できます。どちらかというと ”認知症予防”の一環として取り入れている施設が多いようです。

 

 ”ふまねっと”は北海道のNPOが開発しているプログラムで、用具の導入や名称の使用、指導者の育成に関しては、許可が必要です。上に記したURLまで問い合わせてみてください。

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