老人とプログレ

介護施設での現場のお話。プログレ、ハードロック等の音楽話。・・その他、日々の雑記、ファイターズの話題等・・

初老の介護施設管理者。経過観察&ぼやき To be a ROCK! Not to ROLL!

終戦記念日

f:id:zappazepp:20170815193502j:plain

 高齢者介護の喜びといえば、ダイレクトに利用者さんから感謝されることに尽きるのですが、不特定多数を相手にサービス業に従事していた私のようなものは尚更。ちょっとは社会の役に立っているような気がするものです。また、個人的には生きた歴史の証言が聞けることで、デイサービスに勤めてから知った情報は山のよう。 それまで、北海道に空襲があったとか、進駐軍が北海道に居たとか、不勉強で全く知らなかったわけです。私の歴代の教師の皆様、間違いなく左側のお歴々でございまして、昔の日本はひどかった!とまとめていましたが、小林よしのりの「戦争論」以降、情報も整理され、当時の話もフラットに聞けるようなりました。

 

 現在の70代後半からは80代の方々は、戦後のどさくさを経験している世代。それこそ進駐軍にガム貰ったとか、闇市に米買いに行ったとか経験しているわけですが、実際に戦地に行った方は、全員90代。 戦地での話は、口が重くなる方もいらっしゃいますが、積極的に現役世代に知ってもらおうと、精力的に講演活動をしている方も。

 

上の写真は、デイサービスの利用者さんの兵役時代。当時空軍で、台湾で特攻隊に編入。出撃を待つばかりだったそうですが、その前に終戦。 現在命があるのは「きっと意味があること」と思い立ち、戦中の話を講話して回っております。というのが今の生きがい。

sapporohigashi.hokkaido-rinri.jp

 というわけで、講演の依頼は『遠友再興塾』を検索してみてください。ちなみに台湾の財界と太いパイプのある方で、李登輝元総統とも親交のあるお方。ウチのデイサービスで良いんでしょうか?と毎回恐縮しております。 個人的には話聞くの面白いんですけど、20〜30代のスタッフは、現代史に興味が無いため、あまり理解できないようです。勉強せい!

f:id:zappazepp:20170815193511j:plain

 上の方は、実際には戦場を経験せずに終わったのですが、中には、当時兵隊になるには若すぎる年齢だったため、義勇軍として大陸に渡った方も。最終的には正規の軍に編入され、中国を転戦したそうです。この方も悲惨な体験はあまり話したがらないのですが、「戦争なんてするモンじゃない」と毎回おっしゃております。普段から無口な人が発する一言は重たいですね。

 こんな温厚な人でも志願兵になるほど、当時の情勢は逼迫していたということでしょう。そんな経験をしてきた上で、現在の平和を謳歌してるわけです。という方の写真がこの下。

f:id:zappazepp:20170815193452j:plain

こういう笑顔を奪ってはいけない。と思う、終戦記念日でございました。では平和を維持するためには具体的に・・と言いたところですが、政治的見解を言ってはいけないと、自社のデイサービスの「運営規定」に書いておりました。法令遵守!!!