Tarkus
うちの子供がハードディスクに録画した一覧の中に「タルカス」の文字が。普段はジャニーズばかり聴いている娘が、いきなりプログレに目覚めたのは、英才教育のおかげと思いきや、なんと「世界の終わり」のコンサート・タイトルだそうでして・・
右から二人目が「タルカス」だそうです。
なんともトホホですが、「タルカス」はロック史の歩みの中で、ランドマーク的な存在。音楽関係者であれば、ほとんどの人間が知っている名前だと思うのですが・・考えた末に命名したのであれば、ミュージシャンとしては覚悟が必要な気もしますが、単に語呂が気に入ったのでしょう。スタッフも気が付いている人間いると思うのですが、注意してやれよ!オヤジ共敵にまわしてるぞ! つうか、そんなファン要らないか。
ついでに、ロックの有名曲をそのまま曲のタイトルに流用するというのもJ-POPに多くて、「Crossroad」とか「Tomorrow never knows」、「Kepp yourself alive」とかですが、言葉の組みわせが何時か尽きるのはわかるのですが、恣意的にタイトル流用しているのは如何なものかと・・さすがに「Tomorrow never knows」は日常的に使用しない言葉なので、知らないという言い訳は通用しないような・・・
というわけで「タルカス」。エマーソン・レイク&パーマー(以下、ELP)の2ndですが、キース・エマーソンが長らく温めていたバルトーク風のパートを20分超に拡大。ハモンドオルガンが火を吹き、ミニムーグが唸る。意地でもシンコペしてくるドラムとギンギンの音色のベースが縦横微塵に駆け巡る大傑作。A面だけは。B面はELPの特徴でノベルティーソングからELP流ハードロックまでバラエティーに富んでいるのですが、A面がキャリアハイとも言える大傑作なので、ちょっと焦点がボケた感じ。まぁ絶頂期ちょっと前のELPなので、何を演奏しても格好いいのですが。
冒頭の3分間「Eruption」のパートを聴いて、興奮を感じない奴は、プログレ聴くのには向いていないと断言! と言いましたが、今聴くとゲーム音楽っぽかったりしますね。(ゲームのクリエータサイドが影響を受けているのでしょう)
ちなみ、外人さんのカバーがこちら。キーボードの左手はずっと、うねうねと動きっぱなし。強力です。
吉松隆氏の編曲で、オーケストラのヴァージョンもありまして、大河ドラマの挿入曲としても使われていました。凄いんですが、オリジナルは超えられない!といいますか、やるんならドラムとエレキベースは入れて欲しかった気がします。もちろんレイク&パーマーで。エマーソンがいるのならオケも要らないか。
個人的にも思い入れがありまして、かれこれ35年くらい、月に一回は必ず聴いています。しかし、これからは「タルカスが好きで・・」なんていうと、「おじさん、セカオワ聴くんだ!」という返答が返ってくることでしょう・・・
最後に、セカオワの「タルカス」。最終的には絵本にするプロジェクトだそうですが、せめて主人公の腕は大砲になっているとか、足の代わりにキャタピラ付いてるとかだと納得できる気もしますが・・話も内容も、怪物同士の殺戮戦とか。